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流星の詩

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天と地のはざまに 残された夜風が
いにしえに滅んだ 王国の香りを
眠れない僕の窓辺へ運んだ

十字架を見上げて ひざまずく聖者は
なけなしの祈りを 厳かに捧げる
青ざめた屋根にささやく星たち

散らかった夜空から 惑星の妖精が
くたびれた地上へと やすらぎのメロディーで

あまねく拙い願いの数だけ
輝く空からこぼれた流星
幾多の切ない想いを届けて
消えゆく光を眺めていたんだ

行き場所を失くした 放浪の民にも
いにしえの夜風は たおやかに語った
「生き延びることが祖先への愛」と

散らかった夜空には 今だって漂える
様々な時代から 残された魂が

数多の命が芽吹いた地上を
見渡すみたいにほほえむ流星
いつかの儚い想いはそのまま
消えゆく光とひとつに溶け合う

あまねく拙い願いの数だけ
輝く空からこぼれる流星
幾多の切ない想いを届けて
消えゆく光を今宵も見つめる

地上から見上げた流星の歌。

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