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Peace for Syria

オリジナル
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  • 24回 再生

中東、シリア、ISIS「イスラム国」が崩壊しても、いまだに治安は不安定で平和がもどってこない。いつになったらぼくが旅した1972年ごろに戻るのだろうか。数週間前まで毎日、米国、テキサス生まれの韓国系アメリカ女性とinstagramでのチャットを楽しんでいた。彼女は米国陸軍に所属していて、現在はシリアの首都、ダマスカスの郊外で国連軍の指揮下で4年間も働いているとか。アフガニスタンにも行くとか、最近の状況はわからない。ぼくが旅した50年近く前のシリアのアレッポ、ダマスカスの平和時の古い写真を見ながら、シリアの平和を祈りちょっと作ってみました。また古い旅行記から

バスが故障、砂漠の中をダンプカーが引いてゆく(シリア)1972年12月

イスタンブールに一週間いた。
次の街はアレッポ。
多くの旅人はイスタンブールからシリアへと地中海沿岸を行く。
クリスマスまでにイスラエルへ入りたい。
イスラエルへの飛行機での入国ルートは様々。
欧州の各都市からの直行便。
アテネからキプロス島へ飛びニコシア経由でテルアビブへ入る。
後は陸路、ヨルダンからウェストバンクへ入れるという情報をつかんだ。
「よしじゃあ陸路で安上がり」
アダナを通りシリア国境まで行った。
アンカラとかイズミールの方へ向かう連中と別れ、汽車に乗り国境に到着。
アレッポ行きの大型バスに乗り換え、トルコからシリアへ行く人々と同乗。夜の0時にバスが出発。
シリア砂漠はかなり寒かったが、疲れていたから乗るなり寝てしまう。
二時頃、砂漠のど真ん中でバスが止まってしまった。
「何が起きたんだろう?」
「エンジントラブルで動かない」
仕方なく一時間ぐらい砂漠でアラブの人たちと暖をとった。
砂漠のブッシュ、枯れ草を集めて火をつけた。
十二月のシリア砂漠は非常に寒い。
そうこうしているうちにダンプカーが来てワイヤーをバスに繋いで引っ張る。
シリア砂漠を四時間、七時になってようやくアレッポの町に着く。
アレッポはシリアアラブ人だけ。
女性の姿は見かけない。
頭にパレスチナゲリラが被るようなマフラーを巻いて、口ひげをはやしており、全員がアラファト議長のよう。
僕も頭が寒かったのでそのマフラーを買い、そく現地人になる。
バスステーションでベイルート行きの切符を買う。
寒いので暖をとる。
日本では見たことのない石油ストーブ。
一滴一滴床に落ちた石油を燃す非常に原始的なストーブ。
ほんの少しだけ暖まる。
ベイルート行きのマイクロバスが僕をまっている。
ベイルートをめざした。
ひとりぽっちのローレンス。

世界一周貧乏旅行記「ひとりぼっちの地球街道」出版社:悠飛社より

* 旅行記のタイトル「ひとりぼっちの地球街道」はここの最後のフレーズ「ひとりぼっちのローレンス」から取りました。

  • 作曲: Mario Takahashi
  • 編曲: Mario Takahashi
  • ミキシング: Mario Takahashi

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