/

Ave Verum Corpus / Mozart

パブリックドメイン
  • クラシック
  • 94回 再生

Ave Verum Corpus / モーツァルト

モーツァルトが晩年作曲したのは2曲。一つが未完成の「レクイエム」、もう一つがこの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。
この曲、2分半とめっちゃ短いのですが・・・ずっと昔からモーツァルトの中でもトップ3に入る好きな曲なんです。

モーツァルトは、人間性溢れた曲想のものが多いですけど、この曲は晩年ということもあってか、とても人の死に際の美しさや儚さを感じます。いつか絶対自分でも歌いたいと思っていたけれど、ソプラノが必要だし、まぁいつか・・・って思ってました。

でもちょっと前に長い付き合いの友人から特にこの曲のリクエストがあったこと。
身近に死を感じるできごとがあったこと。
ソプラノはしょうがないから、自分で死ぬ気で絞り出す決心がついたこと(なんだこれ・・(^_^;)

とにかく美しい曲だと思います。よろしければ聴いてみてください。

【さらに、しつこい曲説明】=====
歌詞は4行しかありません(曲も短いし)
そしてこの短い曲の中で、なんとも見事に、何度も転調を繰り返します。

1行目、ゆったりとしたニ長調の主和音から始まる、天上の世界を思わせる透明な旋律と和声。

2行目でイ長調に最初の転調しますがが、モーツァルトならではの絶妙の転調。憂いを含んだ優美な旋律は、喜びと悲しみとをあわせ持つ、調性でいうところのニ長調だからこそな響き。歌詞では、「自分のために苦しんでくれる人がいる事を思えば、自分がそれを負うべき」と憂いと悟りのようなパート。

この思いに囚われている間に、旋律は3度目の転調、ヘ長調へと移り、そこからこれまた自然にニ短調へと移行する。この3行目では死から目をそらさず、死を受け止める確固たる意志がある。とはいえそれは重い苦しみであることに変わりはない。そんな葛藤のパート。

そして4行目、再びニ長調に復帰する。1行目と同じ調性に戻るわけだが、冒頭とは異なるより深い心が感じられる。尊い死は幸に満ちていて、自分の後に続く、全ての天国に向かう人の幸いを願う。その暖かい言葉が何重にも折り重なって響いた後に、最後の「死の試練に当りて」の1句が、ソプラノの印象的な高音をもって繰り返され、静かに音楽を終え る。

この4行の音楽に、信仰を越えた、崇高で清純な人間の魂の精華が感じられる(モーツァルトはカトリックにそれほど熱心でなかった)

この短い音楽は、レクイエムを前にした最後の安らぎのように思える・・・

【更に、さらにしつこい、言い訳】=====
ほんとはこの曲、短いっていっても普通は3分くらいあるんですよ。
ところが・・・ソプラノパートは半分以上がファルセットなんですが、これのロングトーンでブレスが持たない!!
今回、テンポは56~72の間で揺らしているのですが、ほんとは全編55-65位で歌うんだと思います。でもブレスが持たないので、気づかれない程度に速くしましたm(_ _)m なので2分半になりました。
あと、最後の部分は編曲や作曲者によって多少歌詞が変わるんですけど、通常の四行詩の後の部分は僕も少し変えました。ブレスの問題と単語の母音の問題で、よりシンプルできれいに響かせる目的で。

というわけで、厳格なクラシックをなさっている方々に怒られそうなので、ここでお詫びしておきます、ごめんなさいm(_ _)m

  • 作曲: Wolfgang Amadeus Mozart
  • 編曲: G Force
  • ボーカル: G Force
  • ミキシング: G Force

コメントを読むにはログインが必要です。

この作者の他の作品