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悪魔の契約

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“どこにも行けはしないし
何にもなれやしない”
そんな言葉がまとわりついて

まるで呪われたように
僕はどこにも行けず
何にもならない日々を送る

誰かにかけられたわけじゃなくて
自分で発した言葉が
最大の効力を
発揮しているんだ…

いっそ悪魔と契約して
この呪いをといてもらおうか
さあどんなものと引き換えに
この縛りをといてもらおうか
人生を取り戻すために今…

「よくここへ来たものだな
俺の望みを言おう」
そいつは目をぎらつかせながら

簡単にそれをといてやると
希望ちらつかせた上で
“典型的難問”を
つきつけてくるんだ…

「俺との契約はこうだ
人生を取り戻す代わりに
お前の“全て”を差し出せ」
考えなくてもわかるだろう
僕のものにならないことくらい…

結局何かに
すがろうとしても
今より先を切り拓くのは
他の誰でもなく
自分しかいないんだ
それしかない
それしかないのさ

そうだ悪魔と契約して
この呪いをといてもらっても
何も変わりはしない だから
この呪いをかき消すくらいの
さらに“強い呪い”をかけるんだ

“どんなところにも行けて
何にだってなれる”
そんな言葉を道連れにして

言葉というものはかなり力があるようで、
口に出すということは良くも悪くもかなり影響がありそうです。

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