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プロムナード

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散歩に出ると言って
ずいぶんと暗い道を
私は歩いてきたものだ

自ら好むように
ひっそりとしたところを
さも心地よさそうな顔で

しかし本来の私は
日の当たる暖かい道が好きで
何も気にせず堂々と
少し眩しげに歩いていくのが
たまらなかったはずさ

長いこと親しんで
まさか慣れてしまったか
“先の見えない闇”の中で

暗雲さえも呼び寄せる
絶望的な考え方をして
すべてを呪う姿こそ
自分らしいと思ってしまうほど
染まっていたのだから…

だがそもそも
散歩というものは
気を“散らして歩く”もの
自分を見失いながら
歩くものではない
そして見失った心には
自分らしさなど
あるはずがない

そうだ本来の私に
日の当たる暖かい道が好きな
自分に戻ろうじゃないか
光の中でこそ輝けるのだ
細い路地を抜けたら…

何も気にせず堂々と
少し眩しげに歩いていこうか
ほら何気ない景色が
まるで素晴らしい絵のように見える
たまらなかったはずさ

プロムナードとは、フランス語で散歩等の意味があるようです。

最近ムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴きまして、
その組曲の発想にとても驚きました。

歩きながら様々な絵を見た印象が曲になっているのですが、
絵の印象はもちろん、絵から次の絵を見に歩くイメージが
プロムナードという曲になっていて、冒頭や絵の印象の曲の間にはさみ込まれています。

こんな展開の曲に今まで触れたことがなく、とてもびっくりしました。

今回はそのプロムナードに着想を得て、書いてみました^^

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