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夜の住人

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明け鴉 夜を過ごして
戦利品咥えて 帰路へ向かう
悪酔いの 無骨な黒服は
裏路地のアスファルト 沈む

呼んでもないのに 来る朝は
健全な風 無駄に連れ込む
そろそろ私も帰らなきゃ
悲しくないのに 泣けるから

ほらね、飛び交ふ ママの匂ひ

愛想のない 部屋のドアを
開けたらもう そこは理想郷
六畳間 擦れ擦れに詰めた
溜め息さえも すべて調度品

裏瞼 重石残して
安酒の上塗り 粧し込むの
下心見え見えの誘いは
騙されてあげるのが 礼儀

呼んでもないのに 来る夜に
流れ着きはや 三年半
まだまだ私は 此処に居る
夢に溺れて 泣けるなら

ほらね、飛び交ふ パパの匂ひ

愛想のない 部屋のドアを
閉めたらもう そこは激戦地
悪趣味に 毳毳と灯る
彩りさえも ただの付属品

ほらね、飛び交う 甘い匂ひ

魅せられき 雄が群がる

東京 歌舞伎町を行き交う
カラスのニュースを見て、
イメージしてみました^ ^

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