フルートとハープの組み合わせによる曲は結構あります。なにしろパンフルート(縦笛ですが・・・)も竪琴も神話の時代からある楽器ですから。でもそれにヴィオラが加わるとなると恐らくこのドビュッシーのソナタだけでしょう。
性格の全く異なる3つの楽器が融合された音の世界はとても人間の作曲したものとは思えないくらい神秘的な雰囲気に包まれています。
冒頭のハープの和声から別世界に入り込んだような感じを受けますが、スル・ポンティチェロの装飾を挟みながら下降していくヴィオラの旋律が非常に美しいです。中間部は変イ長調に転じ、"Vif et joyeux"(急速に楽しく)の指定で16分の18拍子の弾むようなリズムが特徴の快活な曲想に変化します。そして初めのテーマが繰り返され静かにゆっくり曲を閉じます。
音量の関係からフルートにはUVI Orchestral Suiteをヴィオラとハープは音色を優先してMiroslav Philharmonik 2を用いました。
- 作曲: Debussy
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