1、
いつの間にか 一枚になったカレンダー
四季は去りゆき 彩(いろどり)添えて残像に
記憶に残る 出来事だけが都合よく
微笑みのせて 書きこんでいった青い文字
睦月の寒さに
芽吹きの如月
弥生おだやか春めいて
旅立ちの日は 列車の時刻を書きしるし
涙の別れ 桜散る中、ひとりきり
さよならの1歩 振り向かないで、私の道へ
2、
ひらりと揺れた 薄寒そうなカレンダー
月が替われば 月終わりには破られる
すでに過去へと 潔(いさぎよ)さに切りかえて
他愛なく過ぎ 新たな日々を追いつき追い越す
卯月は希望に
緑の皐月と
ほたるに水無月はゆれて
新たな恋を 選んだワケじゃないけれど
降ってきた偶然 それは神様でしょうか
危なげな1歩 ゆけるかしら、新たな場所へ
※
文月、短冊
葉月の金魚は
夢叶う長月でしょうか
暑い盛りは 厄介者だと云うけれど
蝉しぐれには 8日儚さ、やがて鈴の音(ね)
夏の終わりは 恋のかけらが、散らばり果てる
3、
寂しく残る 白雪描くカレンダー
1年なんて 風吹くようにいってしまう
辛らさ悲しさ 破られてゆく過去の日々(とき)
日付けの上に 書き込んでいった青い文字
神無月蒼く
ひいらぎ霜月
The last 冬のダイヤモンド
ホワイトラヴを 聖なる夜に告げられて
YESと云おう あなたの胸に飛び込んで
踏み出した愛 ふたりで鳴らす、愛の鐘
ぺん