ブラームスの若いころの室内楽の代表作の1つです。
弦楽六重奏と言う編成は、同じくブラームスの第2番の他あまり例を見ませんが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各々2本が作り出す響きは、いかにもブラームス好みの重厚なものとなっています。(ブラームスさんは弦楽四重奏では音が足りないと思ったのでしょうか?)
この曲は特に第2楽章のメロディが有名ですが(それはまた別の機会に譲るとして)、このきちっとした第1楽章があってこそ第2楽章もより一層映えるのではないかと思われます。
曲はソナタ形式となっていますが、提示部の繰り返しを省略している演奏が一般的のようですので、その例に倣いました。再現部で現れる第1ヴィオラ、第2ヴィオラそして第1チェロによる2オクターヴの第1主題は、まさにこの編成ならではの醍醐味です。
- 作曲: Brahms
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