ほしかったものは なんだろう
優しい温もりと 甘いやすらぎ
母の胸に 抱かれて眠った
遠い日から ずっとずっと
ひとりで明日へ 歩き出しても
帰れる場所が そこにあったから
何があっても 怖くなかった
ひとりきりでも 寂しくなかった
生きるために 泣いて泣いて
愛されるために 笑った
幼子じゃ もうないのに
あなたの胸が 恋しい
ほしかったものは なんだろう
揺るがぬ信頼と 強い愛情
父の胸に すがって眠った
遠い日から ずっとずっと
どんなにさまよい 迷い揺れても
頼れる場所が そこにあったから
何があっても くじけなかった
ひとりきりでも 悲しくなかった
生きるために 泣いて泣いて
愛されるために 笑った
幼子じゃ もうないのに
あなたの胸が 恋しい
なくしたものは もう戻らない
どんなにくやんで みたとしても
忘れられない 切なさに胸が
張り裂けそうに なったとしても
生きるために 泣いて泣いて
愛されるために 笑った
幼子じゃ もうないのに
あなたの胸が 恋しい
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